我らがVtuber事務所「にじさんじ」を運営する会社、 ANYCOLOR社の株式がバグってる。
2022年9月現在、株式市場は下落の一途を辿っているんだけど、 そんな中、ANYCOLOR社の株式はなんと倍近くまで膨れ上がった。
すごすぎだろ。
これはエニーカラーの収益が異常な大幅増だったことを受けて、今まで手をつけかねていた投資家たちがこぞって株を買い漁った結果なんだけど、僕は相当危機感を持っている。
なぜなら、エニーカラーは、ライバーのつまらない不祥事で株価が大暴落する可能性が高いから。
VTuberという事業モデル
というより、収益性がとっても高いのは、分かりきっていることなんだ。
VTuberとは、いうならば、「キャバクラ的アイドル」に他ならない。
水商売だから、人気があれば、お金を払う人間はいくらでも、際限なく払う。
そして、人は人気があるところに集まるから、「にじさんじ」の動画の再生数は指数関数的に増えていく。
逆に、人気がなくなれば、収益を得るのは難しい。無名のVTuberがそれだけで食べていくようになるのは非常に難しいといえる。
つまり、爆益は狙いやすいけど、手堅い経営は難しい。これがVTuberだ。
さて、この事業モデルなんだけど、非常にリスキーと言わざるを得ない。
良くも悪くも人気に左右されてしまうから、どうしても収益にばらつきが出てくるし、安定した収益を得る保証がどこにもない。
それで、どうするか。答えは決まっている。企業との取引だ。
「信用」と「VTuberらしさ」の矛盾
安定した収益を得るには、企業のような信頼があって、安定した概念から、継続的な取引をしなきゃいけない。
「にじさんじ」がどうやって企業との取引をするのか?
それは、自らのキャラクターをイメージキャラクターとして販売促進をしてもらうことに他ならない。
ホロライブもさまざまな食品などとコラボしているけど、そのような形で企業との取引を増やしていくことが必須になる。
なぜならば、株式会社として社員を安定的に養い、株主に還元し、安定するためには、企業との取引で安定的なパイプ構築をしていかなければならないからだ。
責任は膨れ上がる。だから、ライバーにも、信用を損なう行為をさせるわけにはいかなくなる。
そうなると、VTuberの、「VTuberらしさ」、自由性が失われる方向に走らざるを得なくなる。
負担は全て、ライバーに襲い掛かる
ライバーは、視聴者を楽しませなければならない。
視聴者は、YouTube上で会えるアイドル、コメントに反応してくれる「萌え」で「楽しい」キャラクターを求めている。
「にじさんじ」は、ゲーム実況を中心とした、エンタメで視聴者を伸ばしている。当然、多少はぶっとんだことを言ったりやったりして人気を得てきた。
そこに、「上場企業」としての重圧、特定の発言の禁止や企画の制約が入ってくると、求められることのアンビバレントに苦しむのは、ライバーだ。
VTuber自体が、フェミニズムなどによく批判される存在だが、それに加えてさまざまな政治的制約を受けることは、VTuberの自由性、魅力を大きく損ねかねない。
VTuberの不祥事への注目が飛躍的に高まる
今まではごくわずかなYouTuberくらいしかVtuberの不祥事を取り上げなかったけれども、これが1上場企業になると話は変わる。週刊誌や報道番組のような大きな力を持ったメディアが、Vtuberの不祥事を面白おかしく取り上げることになる。
実際、この株価の上がり方、そしてその知名度を世間は放っておかないはずだ。そうなれば、つまらないVtuberのミスが炎上に炎上を重ね、大事になってしまう可能性は高い。
実際、ホロライブの潤羽るしあ事件など、Vtuberのプライベートから大事になるケースは今までも多くあった。このレベルの問題が「にじさんじ」で今後起これば、株価が一夜にして大暴落というシナリオは想像に難くない。
上場企業にあるまじき問題が発覚すれば、一気に「にじさんじ」という箱は大ダメージを受けるだろう。
まとめ的なもの
これから間違いなくライバーには負担がかかっていく。その中で、不祥事を起こさないようにうまく管理することは至難の技となるだろう。
エニーカラーには今後ともVtuberの旗手として頑張ってもらいたいものであり、この業績も素晴らしいの一言だが、その恩恵にあずかろうとしてエニーカラー株に手を出すと、思わぬ痛い目をみる可能性が高いことを、最後に念押ししてこの記事を締めくくることとする。
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